なぎ、ふつうということをどうおもう?

世の中には、普通の人生が嫌いだ、という人がいる。

嫌いだ、というのは言い過ぎかもしれない。単純に、それに価値をみいだせない人がいる、というだけの話だ。

 

まあそういう人だって、山奥の塔に隠遁しているわけではないから、大抵は、騙し騙し普通の人生を送っている。

 

しかし、ふとした時に、そういったごまかし自体が、あまりもくだらなく思え、どうでもよくなってしまうときがある。

 

 

その、どうでもよくなった瞬間の、破れかぶれさの清涼さは、気持ちが良い。癖になりそうなくらいだ。

 

 

結局、決断の深刻さと浮薄さは、見かけだけのものだ。

 

どちらにしても、決定の質には影響しない。