撤退戦をやりたい武将なんているのだろうか

9時5時でスタンフォードに勝てるとでも御思いか。


最近のリセッションの影響で、多くの日本企業で定時退社が推奨されるようになった。
残業代を減らし、手持ち資金を確保するためである。


平均すると月に30-35時間ほどの残業時間にまで減ったそうである。




しかし実のところこれは単純なキャッシュアウト抑制策ではない。



重要な戦略変更である。

つまり市場における技術的覇権を放棄するという決断なのだ。





この状況では、エンジニアは
(8時間 x 5日 x 4週 + 30) x 12ヶ月 = 2300時間/年
程度の研究開発時間しかとれない。




しかし、私の数少ない聞き取り調査から予測するに、ライバルのXX社やXX大学やXX研究所の奴らは、
年に3200-3500時間は働いている(すくなくとも)


つまり1.5倍は時間をかけている。



この状況で正面からやり合って互角の成果を出すには、エンジニアが1.5倍優秀で、予算も1.5倍あることが必要だろうが、
残念ながら現実はそうではない。



ここで我々は、どうあがいても正面衝突では勝てないことを認識しなくてはならない。



悲しい事だ。




でどうするかといえば、もうゲリラ戦にうってでるしかない。



正面からは可及的速やかに撤退し、そこで温存した時間と予算と能力を、彼らが取りこぼした、ニッチな部分にぶつけるしかないのである。






・・・とか、チェゲバラ風に書いてみました。






参考:
http://d.hatena.ne.jp/gamella/20090429/1240935844
http://www.chikawatanabe.com/blog/2009/04/future_of_japan.html