少年漫画系ピンチで隠された能力発動メソッドのルール支援

少年漫画でよくある

「うーわー。やられたー」
「HAHAHA! その傷ではもう立ち上がれまい! ヒロイン子(仮)には生贄になってもらうとしよう!」
「ううっ。させるかー!」
「な、なに。あの傷で立ち上がれるはずがっ!」
「貴様にはわかるまい! この俺の体を通してでる超古代的な新能力の力が! バンカイ卍!」
(どかーん)
「うーわー」


という展開を支援するために、一度HPがゼロになってから絆的愛情友情判定に成功すると、次のターンだけレベルが一時的に上昇する(+HP1で立ち上がる)というルールはどうでしょうか。
(なんと、1レベルキャラが、愛とか友情の力によってメテオストライクが使えるとか、そういったラノベ演出ができるのです!)


ルールの運用がめんどくないGMは、

  • シナリオ中に、なんか使えそうなフラグを立てたPCには、絆的判定値を引き下げられるカードを渡す
  • この絆的判定に成功すると、次の生死判定値が上昇する(死に易くなる)ペナルティをつけておく

とかもどうぞ。





実を言うと、TRPGで高レベルキャラを使うのは意外と難しいんですよね。
ハック&スラッシュ系シナリオ+攻撃力が上がるだけ系のジョブ、だったらいいんですが……。


魔術師系とか影の仕事人(シャドウランナー)の高レベルジョブをうまくプレイするのは難しい。




理由はいくつかあって、たとえばファンタジーでは「高レベル能力」≒「高レベルキャラクタ性」なことが多いんですよね。
(もちろん、指輪物語ホビットみたいなの(能力はないけどキャラクタ性は高い)ももうひとつの王道なんですが)
とはいっても「世界有数の高レベル魔術師、ってかぶっちゃけ半神」みたいのが、
うすっぺらで自己中心的でつまらない人格というのは、物語として破綻しています。




でもまあ、TRPGをプレイしている人に「世界有数の賢者、ってかぶっちゃけ半神」な人格の再現を求めるのは不可能なわけです。
(これは漫画や小説で、たとえば「数学の天才」を描写しても、全然天才っぽくない、みたいな問題とも共通かなあ。漫画の作者は数学の天才じゃないことが多いので)




というわけで、「普段は低レベルキャラだが、シナリオの力によって無理やり高レベル能力が駆動する」
みたいのは意外と使いやすいのではなかろうか。


シナリオも組みやすいし。