七つの鍵をもて、開け博士の門
この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ
ダンテ・アリギエーリ
久々にはてなBookmarkをチェックしたら、博士課程に行く事の是非が一種のブームになっている様子。
研究室の先輩が、学振に落ちたとか愛かったとか、言っている時期だからでしょうか。
なんか全体的に「博士行くな!」という議論が多いようですが、どうなんでしょう。
僕としては、そんなに悪い賭けじゃないと思いますが。
少なくとも、将棋差しや、お笑い芸人や、純文学作家よりはローリスクな進路です。
でも、実はそんな事は議論の本質ではない。
博士に行く人は、ほっといても行くし、行かない人は行かない。
これは生き方の問題でしょう。大仰に言えば実存の問題。
大学で良く話題にされる笑い話、
Q「研究者にはどうやったらなれますか?」
A「研究者になる人間は、まずそういった質問はしない。いつの間にか研究者になっている」
というやつ。
しかしそうは行っても、専門を選ぶときに「日本でプロチェスプレイヤーを目指すのはリスクが高すぎる。多少意にはそはぬが、ウイングを広げて将棋差しも検討しよう」ぐらいの現実性は合ってもいいとは思いますが……。