1日15分の幻視:AとBを峻別する条件
「いいか、よくおぼえとけ。人生の98パーセントはクズだよ。だけど、がっかりするんじゃない。残りがちゃんとあるんだからね、坊や」
「そら、人生の2パーセントがはじまるぞ、ジョー」
―― 『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』
有名な台詞*1に引っ掛けた洒脱な表現。
人生を強く(華やかに、とか、快適に、ではなく)生きるのに必要なのはこの「人生の2パーセント」を幼い頃に記憶に焼き付けたか、あるいは、実際に一度も視た事がなくても、信じられる――心の中にいつでも幻視できるかで決まる気がする。
それを信仰と呼ぶ人もいるかもしれないし、信念と呼ぶ人もいるかもしれないし、あるいは単なる強迫観念と呼ぶ人もいるかもしれない。
しかし、私はこう呼ぶのが好きだ。
つまり、「人生の2パーセント」と。