古畑任三郎 1/3

古畑任三郎ファイナルの1話目「今、甦る死」を見る。おもしろい。
http://wwwz.fujitv.co.jp/furuhata/story_1ya.html


(以下、ネタバレ)

































いわゆる後期クイーン問題がガジェットのお話。しかし実のところ、視聴者の大半が知っているメタ知識:「古畑ではゲスト俳優=犯人」を基に、ゲスト二人(藤原竜也石坂浩二)とその配役を見ると、このトリックはほとんど明示されているも同様である。


つまり小説にはない「演技者→劇中の役」という二重構造が、メタミステリ的な役割を果たしているわけで、興味深い。


深読みするならば、


典型的な推理小説⊂犯人Aの殺人⊂犯人Bの操り⊂メタ情報を知っている視聴者


という入れ子の構造になっているわけであり、
さらに牽強付会に深読みすれば


典型的な推理小説⊂犯人Aの殺人⊂犯人Bの操り⊂メタ情報を知っている視聴者⊂古畑任三郎のお約束⊂典型的な推理小説


という円環構造にもなっているわけである。
まあ、これはMMRなみのこじ付けだが……。


という感じで。
イチローが犯人役の二話目でも「演技者→劇中の役」の構造が使われるかもしれないと、大胆予測(笑)ほら、「役者」の業績がこれほど有名な人もいないだろうしね。
デュアリティで視聴者を驚かせるにはうってつけの人選。
……あ。問題は演技力かっ!