火星ダーク・バラード

「人類に進化なんてものはない。ただ、適応があるだけよ。環境への過剰な適応がね」


クラッシク(作中の形容詞で言えば「地球的な」)SFへの諦めから始まるこの小説。パラ・テラフォーミングされた火星を舞台に、ハリウッド的アクションシーンが次から次へと詰め込まれています。プロット的には特筆するほど驚嘆することもなく、むしろガジェットとドラマツルギーの集合でしかないのではあるが、まあセンスオブワンダーを今更やられても引くので、ちょうど良い娯楽小説になっているといえます。


火星ダーク・バラード

火星ダーク・バラード

お勧め度;新品では躊躇するが、BookOffなら買うかな。